易日誌 ９９．１２
| ９９．１２．０９（木） 山に行くことを当てられた易 風山漸九五 九五爻辞、かり陵（おか）に漸（すす）む。婦（つま）三歳まで孕まず。終（つい）にこれに勝つことなし。 吉なり。 象に曰く、終（つい）にこれに勝つなく吉なるは、願うところを得るない。 |
石老山というところに行ってきました。なかなか変化に富んだいいコースでした。霊気がある山だと
本にはありましたが、初めはホント霊気を感じるような苔むした山に入り、そのうちに大石が、というよ
り巨岩がごろごろとあって、いわれを示す看板を読みながら（休みながら）、登ります。途中自然遊歩
道もあり、ちょっときつい登りもありと行った感じで頂上に着きます。帰途は風邪に舞う落ち葉を体に浴
びながら下山し、渡し船で相模湖を10分ほど横断したりもしました。
まあ、それはともかく、11月4日に「木曜山歩きの会」を結成して、次回は12月2日にしようと決めた
のですが、その日は、易の教室の食事会をするというのです。2日は都合が悪いと言ったら、先生が
「何で都合が悪いんだ、さあ、みんなで何で都合が悪いのが占ってみろ」と言って、誰かが得た卦爻
が風山漸の九五だったのです。 「それは遊びに行くんだ。そうに決まってる」と言われて、どうして易
ってこう分かってしまうんだろう、参りました、という感じでした。漸と聞いたとき、漸は象意が山の上の
木で紅葉狩りに行こうとしていた、正にそのまんまという卦爻に脱帽でした。
| ９９．１２．０９（木） 失せ物を占う 出てくるように山雷頤六四 方針乾為天初九 |
さて、山行きの朝、財布をみると、通常使っている銀行のキャッシュカードが無くなっていることを
発見。前回使ったのがいつだったのか正確な記憶がない。最近使ってないことは確か。普通預金
なのにちょっと大金が入っているので、焦りました。でも、占って得た卦爻が上の卦爻だったので、
ひとまず安心しました。
頤は大離の似体（大きく見ると離に似ている卦）、乾も消長卦。失せ物を占って離があれば、は
っきりするという意味で、まず出てくると思っていい。消長卦も循環するという意味から失せ物はい
ずれ出ると判断できる。ただ、初九というのは、出るまでに時間がそうとうかかるだろうなと思いま
したが。
ところが、翌日出たのです。それが不思議。手帳の中に挟んであって、そこもちゃんと探した場
所なのに、その時はどうしても見つからなかったのです。何はともあれ、よかった、よかった。
今週はなぜか日筮は重卦が多い週でした。月曜日が兌九二、火曜日が坤六四、金曜日は
坎六四、特に何もなかったですね。比較的穏やかな日でした。
| ９９．１２．１３（月） 日筮 雷山小過上六 上六爻辞 遇わずこれを過ぐ。飛鳥これが凶に離（かか）る。これを災せいと謂う。 象に曰く、遇わずこれを過ぐ、すでに亢（きわ）まればなり。 |
いやー、ショックショックショックでした。小過の上六が出たとき、何があるんだろうなと、
夜になって何かある、やりすぎてしまうという卦だから、きっと仕事が終わらないとかそういう
ことなんだろうなと思いました。『Ｗｅ』の連載原稿を書かなくてはならないのに、昨日の日曜
日はもうひとつのＨＰ（フェミックス）の新しいページをつくったりして、原稿の方は後回しにして
しまったので、今日は会社で午後原稿を書こうと思っていましたから、それが８時までに終わ
らないことをいうのだろうと想像していました。やはり会社を出たのは９時を過ぎていました。
しかし、これだけで終わるのだろうか？ さて、帰宅すると、部屋においしそうな匂いが充満
しています。娘が友だち数人と鍋を囲んでいるではありませんか？ これか、夜に何かあると
いうのは、彼らがなかなか帰らなくて私の仕事ができない？ でも、１１時前に全員（４人）帰
っていきました。違うなあ、雷山小過の上爻という程ではない。
それから、このＨＰに新しいリンクを貼ろうとしてリンクのページをいじっているうちに、ギョッ！
ギョッ！ギョッ！ とんでもないことになっていることを発見。インターネットエクスプローラーで
見ると体裁がまるで違うではありませんか？ 最初にＨＰを作ったとき、出来合いのページを
使ったので、レイヤーとかをコピーしたり、形を変えたりしているうちに枠がすごい大きさになっ
ていて、中の文章が左にどっと寄ったまま、右側に広大な余白が出来ている。
ああ、ド素人が作ったページだなとみえみえ。ショックーでした。これじゃあ、最初にこのペー
ジを見た人は２度と訪れてはくれないや。でもどうして誰も教えてくれなかったのかなー。私は
自分がＩＥは使わないので、ネットスケープでしかチェックを入れたことがなかったのです。「８０
％の人はＩＥなんだからＩＥでチェックしないとダメだって言ったでしょ！人の話聞いてないんだか
らあ！」と娘に怒鳴られてしまった。この変の常識がないのもド素人ですよね。
もうすでにそのとき１２時を回っていたので、これから作り直したらそれこそ雷山小過になって
しまうと思ったので、そのページを工事中にし、リンクをはずして寝ました。 雷山小過には他に
も話題があります。続きはまた書きます。
| ９９．１２．１９（日） 雷山小過にまつわること 上六爻辞 遇わずこれを過ぐ。飛鳥これが凶に離（かか）る。これを災せいと謂う。 象に曰く、遇わずこれを過ぐ、すでに亢（きわ）まればなり。 |
雷山小過という卦は、ホント恐ろしいらしく、私の易の師匠は、息子さんの年運（１年間の
運勢）にこの雷山小過が出た年は、１年間絶対に車に乗るなと厳命したとよくおっしゃる。
それが、私の知人の年運に出たのです、数年前。腎臓癌が見つかり手術をした人に。ギク
ッとしましたねえ。死んでしまうのかなと、咄嗟に思いました。ところが、健康運が風山漸の
九五だったのです。風山漸とは、山の上の木がゆっくり、確実に成長するという意味の卦。
師匠に相談すると、「オレは、健康運が風山漸で死んだヤツを知らねえ」とおっしゃる。本来は
帰魂の卦といって、重病人に得たら確実に死ぬ卦の中に入っているのだが、風山漸だけは
不思議と助かるという。結果は……ピンピンしてらっしゃる。もう５年は経つはずです。