易日誌 99.11


99.11.4(木) 山行きの日の天気を占う 雨がないように 大過九三
九三爻辞、棟(むなぎ)撓(たわ)めり。
象に曰く、棟撓めり。凶なり。

 天気を占う場合は卦象で判断する。爻辞は無視。大過は内卦がで曇り、外卦が
で雨か曇りなので、午前中は曇り、午後遅くに雨が降るかもと判断した。
 これは2、3日前にとったもの。木曜日が仕事の休みの知り合いのKさんが、急に「山
に行きませんか」と言ってきた。私も木曜日は易の教室をさぼれば行ける。昨年11月の
祝日に西沢渓谷に行ってひどい目に遭った。紅葉はしていたが、あまりきれいではなく、
それよりなによりすごい人出で足を一歩踏み出したまま、次の一歩を踏み出すまで数分
も待たねば先に進めなかったのだ。いつもウィークデーしかハイキングに行ったことがない
私は、もう土日、祭日に山にいくのは懲り懲りだと思った。
 それでもう1人易の弟子のIさんをを誘った。彼女が天気はよさそうだと言っていたので、
数日後Kさんが「天気は大丈夫なんでしょうかね」と言ってきたとき、「大丈夫そうよ」と答
えてしまってから、ちょっと心配になってとったもの。ここのところ、1日おきに雨という天候
だったから内心大丈夫かなと思ったが、大丈夫と言ってしまった手前、無理矢理にでも大
過をせめて午前中は雨はないと判断した。早く帰ってくれば山から下りてしまえば雨に降
られたとしても大過(かけたのですよ)ない。でも前日はものすごくいい天気だったから却っ
て心配だった。
 さて、当日朝は今にも降りそうな空模様。どんよりとしている。これでは昼まで持たない
かもしれないと思った。現地でIさんに会うと「天気予報は降るようなこと言ってた」という。
ところが、山に登る頃から陽が射してきて、ほぼずっと青空が見えていた。下山した頃ポツ
ポツと2、3滴あまつぶが。2時半頃であった。ああ、来たなと思ったが、傘をさすと止んで
しまい、持って行った折り畳みの傘は骨が壊れていてひどい代物だったので、途中の駅で
捨ててきた。結局、その日は1日雨はなかったことになる。ホント天気は天気予報より易の
方が当たる
確率が高いのです。
 この日、「木曜山歩きの会」を結成した。木曜日に行ける人しか連れて行かないという会。
山はいいですよ。元気になれる。木の気をたくさんもらえるから。

99.11.14(土) 日筮 地火明夷上六
上六爻辞、不明にして晦(くら)し。初めは天に登り、後には地に入る。
象に曰く、初めは天に登る、四国を照らすなり。後には地に入る、則を失うなり。

 明夷は傷つく。何か傷つくことがあると言っている。しかも上六は明夷の中で一番不吉な
爻。嫌だなと思う。夜になって(上爻だから)何かあるに違いない。こういう時は早く寝てしま
うに限ると思って、八時半頃布団に入り、本を読んでいました。そうしたら電話。マンションの
理事長さんからで、次期の理事を引き受けてもらいたい、現在の理事がもうみんな高齢で病
気をかかえながらやっと業務をやっているような状態で、このままではこのマンションはスラ
ム化してしまうという。とにかく、一度話を聞いていただきたいので、その日時の約束をという。
 この問題に関してはすでに文書が回っていたのですが、候補にあがっている人たちに直接
会って話をしたいという期間中はどの日も私も夫も時間がとれないことをいいことにいわば逃
げていたような格好。何も言ってこないからいいやと思ってこのまま逃げられるかなと思って
放ってあった。それがとうとう来たという感じ。こうして書いているとますます明夷にピッタリだ
なと感心してしまう。


99.11.16(火) 日筮 水雷屯九五
九五爻辞、その膏(あぶら)を屯(ちゅん)す。小貞は吉。大貞は凶。
象に曰く、その膏を屯す、施しいまだ光(おお)いならざるなり。

 この日は、横浜のある専門学校の生涯教育講座の講師を頼まれて出かける日。自己主張ト
レーニング講座
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の2回目。屯は何かこちらが未熟な感じがあって、講座がうまくいかな
いのかなと思いました。というのは、それまでの受講生とちょっと年代も関心も違って私の話が
うまく入っていかない人たちもいたから。何か手こずるのかなと。でも、結果はそんなことはなく、
まずまずの結果に終わったので、屯は何を言うのかなと帰りに考えました。
 そうしたら、その日、私は虫歯の治療に午前中歯医者に行ったのを思い出し、なあ〜んだ、
それだったのかと合点がいきました。屯は外卦で、穴とか痛みの象、五の位も顔でちょうど
歯の位置とピッタリ
。ということでした。


99.11.25(木) 日筮 山天大畜初九
初九爻辞、あやうきことあり、やむに利あり。
象に曰く、あやうきことあり、やむに利あり。災いを犯さざるなり。

 大畜とは、進もうとするのを大きく止められるという意味です。こんなのが日筮に出ると何が
あるんだろうと思ってしまいます。この日は、易の教室の日、そこまでは無事に過ぎました。そ
の後、ピアノのレッスンに行くことになっていたので、ひょっとして先生が都合が悪くなって……
なんてことがあるのかなとふと思ったのですが、もう最寄りの駅に着いてしまったので、そのま
ま行きました。結果はなにもなし。後で、考えてみたのですが、易の教室にかなり遅刻して行
ったかもしれません。


99.11.26(金) 日筮 山風蠱六四
六四爻辞、父の蠱(こと)を裕(ゆる)す。往くときは吝を見る。
象に曰く、父の蠱(こと)を裕(ゆる)す、往かんとしていまだ得ざるなり。

 2日続けて嫌な卦が並んでいる。蠱とは勘違いを言う。六四の爻辞も失敗するよと言って
いるので、ありがたくない。でも、特に失敗はなかった。これも後で考えたら、英会話の先生
をサルサダンスのレッスンにお連れしたのですが、時間を30分早く間違えていまして着くの
がちょっと早すぎました。爻辞の意味は寛容に過ぎて失敗するとありますが、日筮だと逆に
寛容にやれ
ということなのでしょうかね。蠱九三の時も、時間の間違いがよくあり、それも
際より早い時間だと勘違いしていることが多い
です。だから、九三は割と好きです。だって、
分かったとき、なあ〜んだ、そうだったのかとちょっとうれしくなって、得したような気分になれ
るから。


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