易日誌 2000.9月

00.09.23(土) 旅行は天気が左右する
7日に出発する屯上六、8日に出発する屯六三、6日帰妹初九、9日否初六。
2日兌初九、3日震六五。

 当初、7日か8日に出発する予定を立ててあった。さて、どちらにしようかなと占ったら屯上六、と
屯六三。これでは行きたくない。思い切って、もっと前に行ってしまうというのはどうだろうと2日と3
日を占ってみると、この方がいい。私は2日にしたかったのだが、一緒に行く義妹が、2日は予定を
入れてしまったというので、3日にした。
 屯上六なんて飛行機が落ちそうではないですか。では、そもそもこの旅行に行けるのかとか、行っ
ていいのかと占ってもみたが、止めるのもねえという卦。ちなみに、行ける家人初九、行けない鼎初
六、方針家人九三。行って吉小過六五、止めて蠱六四、方針大畜初九。大畜初九を素直に解釈す
ればやめないさいですよね。でも、ずっと前から決めていたことでもあり、1人で行くわけではないか
ら私だけが中止するのも悪い気がして……。
 師匠に電話で聞くと、行って行けないことはないと思うけど、オレなら止めるねというご回答。先に
延ばしてみたらと言われたが、私の事情を考えると先に行けばなおさら機会が薄くなりそう。
 それで、思い切って、早めたわけだが、屯は天気を言っていたのだと判明した。というのは、10日
間行っている間、雨に遭ったのは、帰る前の日、一日だけ。ブリティッシュコロンビア州の天気は、1
週間良い天候が続くと、次の1週間は雨がジトジトというサイクルなのだそうだ。もし、7日か8日に
出発していたら、お天気が悪く、せっかくのカンディアン・ロッキーも見えなかっただろうということでし
た。カナダの旅行は、お天気さえよければ85%成功だと言われているのだそうです。
 もし、2日に出発していれば、帰国する日だけが雨で、これなら文句なしというところでした。

00.09.23(土) 旅行中の出来事ー易の言うことは聞くべし
乗馬コース 1時間にして吉 巽九三

 カナディアン・ロッキーの旅で、乗馬をやりたいと言い出したのはわたしであったが、私はこの卦
が出たとき、何か悪い予感がしたので、止めた方がよさそうだと思った。乗馬をできる場所は、バン
フとジャスパーと2カ所あり、どちらで乗るかを占ったとき、ジャスパーの方がいいという卦が出たの
だが、娘がジャスパーで乗るのはスケジュール的に無理だと言ったので、バンフで1時間のコース
をとるか、3時間のコースを取るかを占ったときのもの。
 私は、1時間では物足りないのではないかと思った。でも娘と義妹は1時間で十分だと力説。易が
巽九三では、私は全く気が乗らなくなってしまった。絶対何かある。馬から落ちるのか? では、そも
そも乗馬をやっていいのかどうかを占ってみると、やって吉に九二。私はすっかりやる気を失って
いた。でも、強く主張しなかったこともあり、娘たちは何が何でも乗る気で結局2時間のコースを予約
してしまう。乗ってみると、思ったほど楽なものではない、むしろ、苦行。それでも、何事もなく無事ホ
テルに帰還。と思いきや、部屋に着いてから、娘が「時計がない!」と言い出す。懸賞で当てたもので、
マリークレールの時計だった。もう同じデザインはないという。一応、乗馬クラブに電話するだけしてみ
たが、結局出ては来なかった。巽九三って、これを言ってたのかと納得。
 それに、翌日、ジャスパーに着いてみると、泊まるホテルのすぐ近くが乗馬クラブで、まだ、日没まで
はかなりの時間があり、乗ろうと思えばここで十分乗れたのだった。易の卦爻を記録しておかなかった
のが残念だが、明らかにジャスパーで乗った方がいい卦が出ていたのである。
 その他、旅行中随分易のお世話になった。レストランを選ぶことからお土産選びまで旅行にサイコロは
必需品であった。
 旅行前にもなるべく持ち物を少なくしたくて、傘を持っていくかどうかとか、パジャマは要るかどうかとか
サイコロを転がしながら荷物を詰めた。何度占っても傘は要らないという。これは天気に恵まれるというこ
となんだなと思い切って傘を持たないで出かけたが、これも正解。結局1日しか雨はなく、その日はほと
んど車の中だったので、なくても大丈夫だった。


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