易日誌2013/03

嫌な日筮です。この日は孫（女の子３歳）の誕生会で、息子たち一家とそれぞれの親たちが集まって、千葉のホテルで食事会をし、そのあと七五三の写真撮影をする日でした。なれないことをする日だから、水雷屯六三なのですね。六三は、鹿を追って、案内人もなく森に入って迷子になってしまう。鹿は獲れない。この爻を得たら、賢明な人は、鹿は捨てておいたほうがよい。執着するとロクなことはない。ということになります。しかし、捨てるわけにもいきません。じゃあ、どうしたらいいのか？　横井先生は、小辞典の屯のタイトルに、「じっとガマン」と記してあります。ガマンするしかないです。

家を９時頃出て、ホテルに11時前に着いてしまい、11時半にレストランが開くまで待機。ホテルのレストランと言っても、ファミレスに毛がはえたようなもので、注文の仕方など分からないことばかり。フリーだという飲み物のコーナーからワインを運んできたら、お酒はフリーじゃないという。ちゃんと読んでない。じゃあ、普通に１杯グラスで注文しようとしたら、値段が結構高い。フリーのワインと味は違うのかと訊いたら、違います。さっき間違って持ってきてしまった分は同じ値段取られるわけ？　心配になって訊く。500円位でしょう。それならまあいいか。でも、損した感じ。

コーヒーも、フリードリンクのコーヒーとテーブルで注文するコーヒーは味が違うの？　同じです。息子がやめてよ、と言う。おばさんになると、カッコつけたり、恥ずかしいなんて意識が薄れて、何でも訊けちゃう。

そんなこんなで、なんとか食事を終え、次の写真撮影の時間までまた時間を潰し、2時過ぎにやっとスタジオに入る。嫁さんとお母さんは衣装選び、姑の私は、どうせ私の好みなんて採用されるはずもないから、スタジオに隣接しているゲームセンターで上の孫（男の子7歳）に付き合って時間を潰す。ゲームなんて興味ないから、私はお金を入れるだけ。

写真撮影は、着物、ドレスと、ディズニーのキャラクターの衣装から１つ選んで着る。合計３種類。着物のときに、私たちじいちゃん、ばあちゃんたちも一緒に入った。ディズニーは、上の孫が５歳のとき、着るはずだったピーターパンの衣装に決めたらしい。あの時は、もう大人も当人も疲れて飽きてしまって、キャンセルしたから、そのリベンジ。兄弟も着られるので、お兄ちゃんがピーターパン、妹がティンカーベルである。

写真撮影が５時頃終わり、次はその写真選び。ここでまた両親とお母さんが参加。私たちあぶれ組のじいちゃん２人、ばあちゃん２人（夫の妹も来てくれたので）は、今度は２人の孫をまたゲームセンターで遊ばせて時間つぶし。やっとホテルを出られたときは６時半近かったでしょう。

ゲームセンターの椅子に腰かけて待っているとき、あ、これは絶対風邪ひくな、と思いました。外にいれば大丈夫だけれど、こういう建物の中にず～っと居ると、不思議と風邪をひきます。空調とやらが効いているのだろうけれど、気持ちの問題もあるかもしれないけれど、私のからだは人工的なものに耐抗性がない。

家に着いたのは７時半、もう何も食べる気はしませんでした。しかし、翌日は、割と元気で、昼間本部の合気道、夜S合気会の合気道と２つもやって、しかもどちらも気持ちよくやれて実にいい気分でした。この日の日筮は、坎為水九二、ピッタリの卦爻。そして、その晩から風邪の症状が出て、翌日は１日、何もする気になれず、布団の中。この週は、２件だけ仕事をした他は、運動系はすべてお休みしました。

しかし、この週の日筮は、悪くないのですよね。山地剥六五、山風蠱上九、雷水解九二、風地観六二、天水訟九五、風水渙九五と、二爻や五爻が続いています。動かない＝出かけないと安定した卦爻が来るらしいです。

なんだか、３月は受難の月のようです。

１３．０３．２９（金）　日筮　火山旅九三
旅九三　旅のときその次りを焚く。其の童僕を失う。貞しけれど厲し。

私は、日筮に火山旅九三を得ることはめったにありません。昨年から日筮の統計をとっていますが、昨年は一度もありませんでした。

教室の生徒さんたちが、「日筮に旅九三を得たのですけど」、というときは、「九三と上九は火事に注意。九三は自分から出す火、上九はもらい火と言われています」、と言ってきました（実際、日筮が旅九三の日に、火事を出しそうになったという人もいました）。数週間前、一緒に太極拳をやっている人で、易では私の孫弟子にあたるＭさんが、今日は火山旅上九だったんですけど、と太極拳の後、二人で飲んでいるときに言ったので、「そう言われているけれど、火事はそうそうないから、やり過ぎないことだね。食べ過ぎない飲み過ぎない、夜になって何かやらないとかね」という話をしました。

私は、上九は昨年の１月４日に得て、メールチェックを忘れ、大好きな合気道の教室を逃し、悔しい思いをしています。

さて、九三は、何があるのだろう。気をつけてはいました。この日は、私が所属している地元のＳ合気会に、本部のワタクシお気に入りの師範がいらして、昨年から審査のときにいらしてはいるのですが、初めてその師範の講習会が行われる日でした。なので、火山旅九三はそれに関わるとしたら、ありがたくない。

他にはフラダンスのレッスンがある日でもあります。先週の金曜は、叔母の葬儀で実家に帰ったため、レッスンを休みました。今やっている曲は、６月にあるイベントで踊る曲で、メンバーのほとんどは前にやった曲なので、振りは覚えているらしく楽々と踊っているのに、そのクラスに今年から合流した私とＫさんの２人にとっては初めて踊る曲なので、最初から差があります。いつもより努力しなければならないのに、休んでしまったりしては増々遅れをとります。

Ｋさんに、葬儀でレッスンを休むというメールを入れたら、Ｋさんが、「今日は２番までやりました。来週、30分早く行って練習しませんか？」と言ってくれていたので、そのつもりでいましたが、それにしても、少しは自宅で練習しておかないと、という気持ちはありました。ところが、今週は、火・水と那須の板室温泉に行ったりしたこともあり、全然練習できていません。出かける前にステップだけでも予習しておこうと、振りのプリントを見ましたが、さっぱり分かりません。諦めてとにかく出かけました。

駅に向かう途中で、プリントを忘れて来たことに気づきました。Ｋさんに渡そうと思った那須のお土産も忘れています。ああ、火山旅九三だワと思いました。

約束の10分前にスタジオに着くと、Ｋさんではなく、他の方が一人いらして、他の人たちも早く来て練習するということでした。私とＫさんは、イベントには出演しないけれど、他の人たちは出演するので、それはそれで必死です。覚えるのが目的ではなく、美しく踊らなければなりませんから。

Ｋさんがまだ来なかったので、その方のプリントを借りて、多分近くにコンビニがあったはずだから、そこでコピーを取ろうと着替える前にコンビニに走りました。ところが、あると思ったコンビニはそこにはなく、ただ飲み物の自動販売機が置いてあるだけでした。以前水を忘れたとき、その辺りで買った記憶があり、コンビニで買ったと思い込んでいました。近辺を少し探してみましたが、コンビニは全くありません。諦めてスタジオに戻りました。ああ、火山旅九三だワとまた思いました。火山旅って、山の上の火が次々に燃え移るから、あっちこっちバタバタ移動して、九三だから、まとまりがつかない、ピッタリです。

こういうときは、ムダなんだから、無闇に動かないことだと悟りました。レッスンはなんとか終わり、帰りにホントは無印良品の店で買い物する予定だったのですが、こういう日はきっと希望の品は手に入らないだろうと思って、買い物はやめて真っ直ぐ帰宅しました。とにかく、今日の最大のイベントは、師範の講習会なのですから、それに遅れないように行かないと・・・

審査と講習会は、無事に終わりました。刺激的な講習会でした。問題は、後の飲み会、私は気持ち的に行く気はなかったものの、付き合い上、行かないとマズイかなと易を取ってありました。

出て吉　兌為沢九五（過信をいう）　止め吉　山風蠱六四（マズイか？）　方針　雷水解六五（解け、止めろということか？）　イマイチ分からない。では、出て問題ないように　地火明夷初九。やめ！だ。とにかく、火山旅九三の日だ。動くのはやめよう。

で、そのまま帰宅し、一人でビールを飲んで録画しておいた番組を見ながら食事、講習会の余韻に浸りながら、のんびり夜を過ごしました。易の勉強までやっちゃいました。

この日は、講習会以外は、あんまりいい日（穏やかな日）とは言えませんでした。前記の件の他、嫌なことは、夫と２度、言い争いになりそうになったこと、今まで気に入って使っていた洗剤の会社から値上げをするというお知らせ（手紙）が来たことでした。

この洗剤は、佐賀の一主婦が研究開発した商品で、石鹸が少し入った殆どが重層という洗剤、自然とからだに優しく、しかも気持ちよく汚れも落ちるという優れもの、自分が使う他に、実家の妹に送ったり、息子のところに送ったりしています。

大した値上げ額ではないけれど、一括すれば私の出費は増える。それよりも何よりも、これを開発した女性が、今年の初めに突然亡くなって、その後を継いだのが夫。その訃報の知らせを受け取ったときから、なんだかこういうことになるのではないかという予感がしていました。だから、ヤッパリねと思いましたが、気分悪い。男の考えそうなことだ。その洗剤、知名度が上がってそうとう売れるようになってきているはずだから、むしろ、値下げしたって採算が合うはずだと私は思います。自然とからだに優しい洗剤を作ろうと奮闘した女性の純粋さが汚されたような思いがして、腹が立つ。

腹が立つといえば、もう一つあった。師範が道場から出られるとき、「今日はありがとうございました」と、私が挨拶して戻って来たとき、ある人が、「袴畳みます、って言った？」と。「本部ではそんなことしませんから」と答えたら、「そうするのが礼儀だ。ここでは（S合気会）は、そういう礼儀をみんな知らないからな。そうするのが礼儀なんだ！」と、半分怒っている。ムカッときてしまった。なんで私が東大に、じゃないけど（ちなみに、このコピーは嫌いです）、なんで私が言われなくちゃならないわけ？　私が女だから？　とムラムラと久々にフェミ意識が頭をもたげてしまった。武道の世界とフェミの世界の合気はまだまだむつかしいものがある。こういうとき、師範の袴を畳むのは礼儀だとしても、男性が畳んだっていいわけでしょ。

そんなこともあったから、なおさら、飲み会に出ないのは正解だと思いましたね。

さて、いつもと違って、ああ、今日はいい日だったな、とはいかなかったものの、決定的に悪いことがなかったのは、火山旅は三陰三陽卦。そして、旅の卦辞は、旅は、小し亨る。旅の貞あれば吉なり。だからなのですね。