易日誌0601

　今日は午前中ハワイアン（歌とウクレレ）の日。午後易の教室。そして夜は、易の入門クラスの開校日と、ちょっと多忙な日。ハワイアンの教室は月２回。いつもは、終わるとそのまま築地の易の教室に駆けつけるのだが、前回は易がなかったので、終わったあと、先生と皆さんと初めて食事に行った。
　話の中で、私が易を習っていると言って、サイコロを見せたら、先生が、カチャカチャと振って、「私、今週末、秋田に公演で行くんだけど、無事に帰って来れる？」と、サッとビンを差し出した。見たら、地水師六三。咄嗟に「ちょっと危険です」と言ってしまった。何が危険なんだろうと、それから考えて、秋田は雪が例年になく多く、大変だということを知っていたので、雪で転んだりするのかなと思って、「雪がすごいらしいから、転ばないように気をつけて下さい」と言った。

　「このブーツで行こうと思ってたんだけど、ダメかしら」と履いているブーツの底を見せられたので、「これじゃあ、ダメです。向こうに行ったら、雪の上を歩ける靴を買ったほうがいいです」と私は言ったが、他の人も靴の上に被せるものが売ってるとか、色々アドバイスしていた。先生は、自分が転んで怪我するよりも、転んだときに持っていくギターを壊さないか、そっちの方が心配。壊したらもう手に入らないものだから。じゃあ、ケースは硬いのにしたほうがいいかしら、それを占ってみて」とおっしゃる。　

　考えていたもの（柔らかいケース）で吉雷沢帰妹九二、ン？　硬いケースにして吉山天大畜六四、これもなあ、大変そう。やめろと言ってる感じ。方針風山漸六二。　ン？　漸六二は、磐石、大きな石でしっかりした感じだから、考えていた柔らかいほうで心配ないよと言っているのか、硬い石から、硬いケースを持って行けと言っているのか、ちょっと判断に迷う。でも、大畜は止めなさいだし、帰妹は一応三陰三陽、九二は、六五のできの悪い夫にでも連れそうしかないの意。ということは、柔らかいケースでもいいのだろう。エイッ！という覚悟で、「ケースは、柔らかいもので大丈夫と思います」と言い切った。「ああ、そう言ってもらえて安心した」と先生。

　別れ際、「ブーツよりかは、スニーカーのほうがまだいいですよ」と言って別れた。
　しかし、心配である。あの判断で果たしてよかったのだろうか。転んでほんとにケースのために貴重なギターを傷つけてしまったのでは、大変なことになる。そこで、ギター壊さないで帰る雷地豫六二、ああ、大丈夫だな。壊れる雷山小過九三、形が崩れていないから大丈夫だろう。方針火沢六三、えっ？　何これ。壊れるの？　でも、雷地豫六二に賭けることにしよう。

　先生は土曜日に行くと言っていたが、次の日、６日（金）は、雪で秋田行きの新幹線は止まっているとニュースで聞いた。そもそも行くことが出来るのか？　でも、午後には開通したようだった。

　とういうようなことがあったので、ちょっとドキドキのハワイアンの教室。日筮の天水訟六三が気になる。でも、怪我したとかだったら休みになるだろうから、無事は無事なんだろうと思って出かけた。何も変わったところはなかった。教室が終わって、「秋田はいかがでしたか？」と聞いたら、「ああ、あなたの占い、当たってたわよ。聞いてなかったら、ほんとに滑ってたわよ。写真見せてあげる。ほら、私だけ涼しい顔してるでしょ？　みんな大変だったんだから」と、何が大変だったのか、全部は分からなかったが、他のメンバーは、前日秋田入りする予定が出来なかったとか、何だかみんなすごい武装していて、アラスカにでも出かけるんですかというような格好で、顔まですっぽり蔽っていたり・・・、確かに先生だけが元気そうに笑っていた。時間がなく、それ以上詳しく聞けないのは残念だった。

　そのあと、易の教室にも、遅刻しないで着いた。と、いきなり、「お前、ノート頼んでくれたのか！　ノートがないんだ！」と怒鳴られた。「あっ、ノート！　忘れました」「そうだろ、来ないから変だと思ったんだ」。先週、ノート（射覆の２点以上の正解者に賞品としてあげるノートのこと）が切れたから、注文してくれと言われていたんだった。すっかり忘れていた。天水訟は、これだったのか。失敗、失敗。

　今、これを書きながら、帰妹九二を読んでみたら、＜幽人の貞に利あるは、いまだ常を変えざるなり＞とある。考えを変えるなということで、やはり柔らかいケースで正解だったのですね。易経は、いつも持ち歩いていなくては。ここを読んでいれば、自信持って判断できたのに。火沢六三は、ギターを壊すかも知れないという心配に背くってことだったのかな。

　４時に美容室にヘナ染めに行った。途中で背中と下半身が寒くなってきて、これはいけないなと思った。そうだ、帰りに岩盤浴へ行って暖まってから帰ろうと思い、美容室を出てからサイコロを振ったら、全部小畜。小畜九五と小畜六四では九五のほうをとっていいように思うが、方針が小畜九三では止めておいたほうがいいのかな。でも、止めるに六四では、止めるのもどうか。九五は、「連れがいたら行ったら」だよな、でも今日は連れはいない。雨が降っているし、今から友だちにメールして呼び出して、もし、入れなかったら悪い。やっぱり行きたい気持ちが強かった私は、方針の小畜九三を、今日は夫は夜はいないと言っていたし、夫婦が別々なのは、ぴったりだから、行ってもいいのかも、と我田引水に解釈した。それに、小畜九三が何を言うのか確かめてみたい気持ちも強かった。

　で、決行した。しかし今日は、日筮が沢風大過初六で、丁寧に丁寧にというから、考えられる限りのことは気をつけよう。岩盤浴は、更衣室も暖かいから、途中で買い物した食品は更衣室のロッカーには入れないほうがいい。ちょっと抵抗はあったが、ビル入り口の靴入れのロッカーに入れた。密封されているものばかりだから構わない。ここなら、外に近いから温度は低い。はずした金のネックレスも忘れないようにしなくちゃ。最初は持ち歩くカゴの中に入れたのだが、細いもので色も目立たなくて忘れそうなので、途中で、更衣室のロッカーの鍵につけた。これなら絶対忘れないだろう。

　はてさて、小畜九三は、何だったのか？　浴室に入ったとたん、変な臭いがした。ここの岩盤浴は狭くて数えたら、スペースは１１人分。誰もいなかった。私ひとり。何か臭いがこもっているなあ。普通、マイナスイオンとかで、清浄な空気なんだけどなあ。小畜九三とは、これだったのか。耐えられるかな。私は臭いに弱い。電車で隣に香水をつけた人が来ると、気持ち悪くなってしまうので即、席を変える人間。

　気持ちの問題か、タオルまで臭うのではないかと、くんくんやってしまった。タオルは無臭というわけではないが、まあ大丈夫。しかし、この臭いは言わなくちゃなと思う。ただ暖かければいいってものではない。癒しの空間なのだから、空気も清浄でなくちゃ。アクアミストとイオンパウダーソーダを使って欲しいよな、なんて一人心の中でぶつぶつ。これは私が気に入って使っている消臭剤と洗濯洗剤。でも、岩盤浴のタオルは、クリーニング屋に出すんだろうなとあとで気づく。日本中のクリーニング屋がイオン･パウダー･ソーダを使ってくれたら、環境は一気に改善するだろうに、なんて空想は膨らむ。

　うつぶせと仰向けに寝るのを１５分、休憩５分のワンセット目が終り、２セット目になったら、臭いは何とか耐えられるものになってきた。馴れてきたのだろう。汗もたくさん出て、身体が気持ちよくなってきた。前回、ＢＧＭがうるさく、アンケートに書いてこようと思ってできなかったが、今日はすごく低くなっていたので、これはよかった。きっと誰かが言ったんだろうなと思う。
　帰るときに、「気がついたこととか書くアンケートはないんですか？」と言ったら、「何か？」と言われたので、「臭いがこもっていた。換気（空調）が悪いのかと思った」と、今日はしっかり言ってきた。「申し訳ありませんでした」「アロマを変えたので、そのせいかも」とか、言ってたが、アロマじゃないだろ、あれは人間の体臭がいろいろ混ざってしまった臭いですよ。

　で、小畜九三は、外卦のの象、臭いを使う判断をするのかなと、今日はひとつ勉強した。明日になっての風邪でもひかなければ、それしかない。

　おまけに、岩盤浴が終わって、お腹が空いてきたので、蕎麦でも食べて帰ろうと思い、いつも行く蕎麦屋で何を食べるか、またサイコロを振った。身体が暖まったので、冷たい蕎麦が食べたい。サラダ蕎麦水風井上六、悪くない。これは夏用だが、２、３日前に行ったとき、まだメニューにあった。酸味が効いていて結構美味しい。三味そば水風井九五。えっ！また同じ卦？　どっちもよさそう。九五と上六はどっちが美味しいのかな？　天ざるも同じ水風井が出るのかと思ったら、雷天大壮初九、これはないな。野菜の天婦羅はいいけど、海老は食べたくないし。

　でも、そのお蕎麦屋さんはもう閉まっていた。いつもは10時ごろまでやっているが、今日は土曜日だから早仕舞いなのか。もう１軒、これもよく行くお蕎麦屋さんがあるので、そっちによって、ひとりでビールを飲んで三味そばを食べて帰ってきた。

　フラダンスの教室からのお誘い。易をとるまでもなく、あまり気が進まなかったが、一度も先生のショーを見たことがないので、一応、易をとってみた。巽為風九三と地風升上六ではとても行く気にはなれない。一緒にフラを習っている友人は、早々と申し込んでしまったらしく、私が行かないと言ったら、「えー、もう行くって言っちゃったよ」「値段を聞いたら、12000円だって。高いよねえ」と、メールに書いてきた。値段聞いてから決めるだろ、ふつうと思ったが、それは言わず、「でも、割引があるんじゃないの」とフォローしておいた。

　私は翌日温泉に行く予定が入っていたし、寒いところをわざわざ夜出かけていく気もなかったが、地風升上六が何を言うのかは分からなかった。

　友人は、ご丁寧に行った結果をメールで報告してくれた。「ホテルのＨＰにも載っていたから、ホテルのイベントだと思っていたら、忘年会だったの！　先生は最初と最後くらいしか踊らず、後は踊れる人が踊っていた。フラをやっている友人に聞いたら、フラの忘年会はおしゃれして出かけ踊るんだって！　素人の踊りをたっぷりみせられてビュッフェで１万円は高い！」

　ということでした。易がよくないからと行くのを止めてしまうと、普通は、判断が正解だったのかどうか、検証の方法はない。今回は友人が結果を教えてくれたので、ヤッパリネという思いと、そういうことだったのねと理由まで分かった稀な例でした。

　電話占（今電話して相手がいるかどうか）などだと、居ないと判断しても、一応確認のためにかけてみて結果を確かめるのが易の勉強のためには必要。数十円の電話代なら授業料として高くはないですが、１万円は高い。もし、私が出かけていたら、巽為風九三と地風升上六にはが３つも含まれているから、風邪菌でももらってきたかもしれないですね。

　毎年１月の第２日曜に開かれる易の新年会。最初の１時間は、先生の「国運を占う」という講義。その後、会食とビンゴゲーム。このビンゴで自分が何位に入るかをそれぞれが占って申告する。５番毎のグループに自分の名前を書いておく。ビンゴの景品は、それぞれが１品持ち寄ったものだが、この順位まで当てると、次号の季刊誌、履苑がもらえる。定価３５００円だから、皆これを当てたい。

　いつもは会場でサイコロを振るのだが、今日は行く前に余裕があったので、喫茶店でコーヒーを飲みながら占っておいた。

　１．は、消長卦大壮六五の安定性と方針の内卦の爻変から、２０番以内と判断した。２．は、どちらも消長卦だが、泰六五の安定した位と方針の外卦の爻変から、１０番以下とした。１０番以下２０番以内ということで、３をとってみた。ここで、判断を誤った。蒙より艮のほうが強いような気がしたのと、方針の内卦の爻変から１５番以内をとってしまった。でも、ちょっと自信がなかったので、年のため４．もやってみた。賁六二はひげに付くというし、損の上九は投資しなくていいというのだから、１５番から２０番には投資するなということだろう、そしてやはり方針は内卦の爻変。間違いないだろうと思った。

　そして、結果は１９番。残念！　３．は艮(重卦の外卦）は１０番から１５番に入るのを畜（とど）められる、方針大畜九三も、進もうとするのを畜められる。４．の方針巽の重卦も、曲者。重卦は、２度になるという意味だから、後のほうに持って来なくてはいけなかったのだ。では、損上九をどう考えたらいいのかということになるが、以前、何かを占ったとき、先生が「この場合は、損上九は、それなりの投資だと考えるのだ」と言われたことがあったことを思い出した。バカの一つ覚えみたいに、いつも投資しなくていいという考え方をしていたのではダメだと、しっかり勉強になった。
　また、２．まで五爻という安定した爻を判断の基準にして選んでいるのだから、３．も蒙六五を採るべきだった。テレビのクイズ番組なども易を取りながら見ていると、正解は五爻が多い。

　ちなみに今日の日筮は火天大有上九。履苑獲得はならなかったが、総じていい日であった。そうそう今日は、私の誕生日でもあった。この日誌を書いていて思い出したというくらい、自分の年は忘れている。